たぶん今挨拶している人は会社の重役の人だと思うけど皆、達也に気を使っている。


達也の会社って凄いんだ。

こんなに立派なパーティーを開くほどだし…



私、達也の会社なんて全然知らない。



そう思った瞬間、初めて達也の家に来たときと同じような感情が生まれた。



――達也は、私みたいな一般人と婚約してよかったのかな…？



いくら親同士が仲がいいとはいえ身分が違いすぎる。



再び達也のほうを見てみると周りには綺麗な人がたくさんいた。



見るんじゃなかったな…


余計に不安になる。



私、達也の側にいてもいいのかな…？

やっぱり、達也はああいう可愛いくてお金持ちの人のほうがいいんじゃないのかな？