気づいたら近場の公園まで走ってきてた。



「亜里抄!?!?だいじょ「亜里抄!!亜里抄!!亜里抄!!」



バシっ

頬がいたい。



思いっきり佳代にたたかれた。



「……ぃたっ!!」

「なんでそんなに弱い訳??傷つきたくないから??もっと「佳代!!やめなよ!!」

「うるさい、美之。わかってないよ……。亜里抄だめだよ!!ちゃんと正面から体当たりしなきゃだめだよ!!」



もうわかんないんだよっ!!



自分の感情がわかんないんだよっ!!



こんなことになるなら…………。



人なんて最初から信じなければよかった。



「なんで黙ってるの??なんで反抗しないの??やっぱ傷つくのが怖いから??だから成長しないんだよ!!」



なんでそうなんの??



「もういいでしょ??もういいから!!!!!美之も佳代もだいっきらい!!」



思いっきり叫んで家に向かった。



『佳代の馬鹿馬鹿馬鹿!!』

『美之の馬鹿馬鹿馬鹿!!』



心でなんどもそう叫びながら。