私、決めた。
『先生、アドレス教えて?』
私は先生を独り占めしたくて
仕方なかった。
新米教師だし、先生の
アドレス知ってる子なんて
いないと思ってた。
けど、違う先生から言ってた
先生のアドレスを先輩が
聞いてたって‥
先越されたくないじゃん。
私みたいに先生を
好きな子がいるなんて‥
まあ、当たり前なのかな?
先生かっこいいし。
アドレスを聞いたら
『おう!』って教えてくれた。
家に帰ってすぐメールした。
お風呂に入りながら
先生からの返信を待つ私
のぼせそうだよ‥
〜♪♪
メールきたっ!
長文で丁寧な文章、
先生らしいや。
もうすぐ中間テストか‥
あ、私決めた。
先生のこと
どんなくらい好きなのか
表してみせる。
『先生!私先生のために
次のテストでクラスの成績
5位以内入るからね!』
先生は
楽しみにしてる、と言った。
先生の『頑張れ』は
何よりも励みになった。
自分が頑張るたびに
私自身、先生への想いを感じてた。
大好きだって。
