「あ、俺、どうした?」 「ごめんね、こんな時間に電話なんか…… シゲ、ちょっと出れる? この間の公園」 「あ、うん、すぐ行ける」 「じゃぁ、待ってる」 電話はプツリと切れた。 短い会話。 何処か切羽詰まった雰囲気が漂っていた。 繁徳は、急いで自転車にまたがり、舞と初めてキスした公園を目指し、走り出した。