舞の言葉通り、角を曲がって少し行くと、小さな公園が見えてきた。
ブランコと、ジャングルジム、小さな砂場、そしてベンチ。
たいして子供が喜びそうにもない、小さな公園。
公園の周りは花壇になっていて、綺麗に花が植えられていた。
ブランコ奥の建物との境には、木が数本。
都会によくある、ポケットパーク。
二人はシャッターを下ろした商店の前で、自販機を見つけ、飲み物を買った。
舞はミネラルウォーター、繁徳はコカコーラ。
二人並んで、入口そばのベンチに腰を下ろした。
「あたし先に、傷口、洗ってくるね」
舞はそう言うと、ベンチにペットボトルを置き、公園の真ん中にしつらえてある水飲み場へと右足を引きずるように走っていった。
舞は右足を上げ、かかとを流れる水道の下に持っていく。
繁徳はそんな舞の様子を、ベンチに座って眺めていた。
ハンカチで水滴をぬぐいながら、舞が右足を庇うように歩いてくる。



