(千鶴子さん、デートの段取りまで決めてくれちゃって、困るよ、俺) 繁徳は、呆気にとられて千鶴子を見た。 千鶴子は悪びれる素振りもなく、平然とお茶を啜っている。 舞はすっかりその気で、千鶴子と当日着ていくの服の話で盛り上がっていた。 時々繁徳の方を振り向いては、舞が楽しそうに笑う。 繁徳は手持ち無沙汰で、あの甘いケーキを四かけも食べた。 繁徳は、一人、蚊帳の外。 それでも何故か、悪い気はしなかった。 二人の楽しげな様子を遠目に、繁徳は小さく幸せのため息をついたのだ。