「そっか(笑)」
安希はニコッと笑いながら、通学路を軽く走った。
「ちょっ、安希!
走らないでよ!!」
「早くしないとおいてくから(笑)」
「もう、待って…キャッ!」
とたんに怜衣が誰かにぶつかった。
「ゴメンなさい!
…って、なんだ平川か」
「なんだってなんだよ」
平川竜也、通称タツ。
野球部の次のエース候補ナンバー1な男。
なぜだか?顔は結構良くて、モテる。
「すみませんねぇ」
「うわ、ムカつく」
「てか永太は!?」
「あっちで安希と仲良くおしゃべり」
「…嫌がらせ?」
「何が?(笑)」
「新学期そういう言わせないでよ。
怜衣が永太のこと好きって知ってるの?」
「知らないことはない」
「うざ。
怜衣もう行くから」
怜衣は走って安希と永太の元へ行った。