腕を掴まれたのには驚いたけど、


それ以上に袖を捲ろうとした事の方が予想外だった。



すぐに止めたけど…

「はぁ~…」


溜め息をついて立ち上がると、空になったメロンパンの袋をグシャと握り、歩き出した。