目の前にいる翔一先生は、本物なんだろうか。


そう思うくらいに美形。




モデルみたいにスタイルも良いし……。

あなたが、漫画の主人公なんじゃないですか?!



漫画家とかもったいないよ!



「…どうした?早くおいで」


翔一先生は、なかなか動かないわたしを不信に思ったのだろう。

軽く首を傾げて手招きしている。



可愛いんですけどっ。




……じゃなくて!
サイン、もらわなきゃ!


「すいませんっ。あの、わたしの名前も書いてもらえませんか?!」



わたしは先生の前に立つなり、『ここ!』と漫画に指をさして言った。

名前を書いてもらうのは、ずっと夢だったの!




「名前は?」


翔一先生は笑顔でわたしに聞いてくる。


カッコイイし優しいし…。
著者コメントは本物だったよ!





「真琴って言います!花岡 真琴(ハナオカ・マコト)!」

「真琴ちゃん、ね」



〜〜〜!
翔一先生が名前読んでくれるなんて、幸せすぎて死ぬ!

萌え死に!!





翔一先生は、器用に自分の名前とわたしの名前を書いていく。


サイン、し慣れてるんだろうなぁ……。





「はい、どうぞ」