課外が終わると私は急いで梓と隼人の所に行き、圭から聞いたことを話した。


「通り魔…」


「何かマズイ事になってきたね…」


流石に二人の表情も険しくなり、梓にいたっては眉間に深い皺を刻んでいる。


「今から病院に行って二人の様子を見に行こうと思うんだけどいいよね?」


その後、梓は部員の一人に言付けて私と梓、隼人、圭の四人で二人が入院している帝都総合病院に向かうことになった。

病院へ向かう途中、ふと圭の方を見ると圭はどことなく浮かない顔をしていた。


(…圭…やっぱり何か隠してるみたい…どうすればいいの?)


私は圭の顔を見ながら色々と考えたが、結局何も分からなかった…。

学校から電車で30分位の駅で降り、そこからは歩いて10分位で病院に着いた。