だから、手を繋がなくなったときは戸惑うだけで、心の中では「まだ大丈夫、まだ大丈夫」と根拠のない自信があった。 キスをしなくなったときも同じ。 まだ高校生の私にとっては「愛」なんてものは得体の知れない"何か"だったのかもしれない。