女子得意の恋ばなをしていたら、あっという間に私たちが泊まる宿舎に到着した。





後ろの座席で仲良く眠っていた由紀と梨那を起こす。




「由紀!梨那!着いたよ!?起きて!」




二人は眠たそうに目を擦りながらバスを降りた。




「あのコたち夜ちゃんと寝るかなあー?」



春が笑いながら言った。


「どうだろうね。」



「まぁ?礼は何があるか分かんないから起きててもらうけど〜。」



今度はニヤけながら言った。



「私ちゃんと寝るよ!?」



「バカだなあ!先生が呼びに来るかも知れないでしょ?」



私はそこまで考えてなかったから、急に心臓の速さが増した。