授業が終わって俺は自分の部屋に戻る。



すぐに俺は礼の声が聞きたくなって電話をしようとしたんだけど、先に着信があったからそっちに掛け直した。




「あ、ゆり?俺。」


『もしもし!お兄ちゃん?』


「うん。さっき電話しただろ?」


『うん!今度お兄ちゃんの彼女さん家に連れて来るって言ってたから!』


「あぁそうか。」



『それで!お母さんが彼女さんビーフシチューは好きか?って。』



うーん…この前食堂でビーフシチュー旨そうに食ってたっけ?



「うん、好きだよ。」



『そっか!じゃあお母さんに伝えとくね。あと、たまには帰って来なさいって、お母さんが。』



「分かった。今日家寄るから。」



『うん!待ってるよ?』


「じゃあな。」





5つ離れた妹の優李。




まさか礼に聞かれてたなんて想像もしてなかったよ。