指輪は私の指にぴったりだった。 「…ありがとう。大事にするねっ」 本当に本当にありがとう。 すると、先生が小声で 「俺の部屋来る?」 なんて言うから、また嬉しくなった私は、満面の笑みで頷いた。 「先生先行って?」 誰が見てるか分からないから、少しでも二人で居る所を見られないように。 「すぐ来いよ?」 「うん。すぐ行く!」 そう言うと先生は、 先生の部屋に戻って行った。