「………礼!!!」





先生の声を間違える訳ない。



どこを探しても絶対同じ人は居ないから。




先生は今、私の名前を呼んだ?




初めて、
私の名前を呼んでくれた。





「…先生……。」





走ったのか、乱れた呼吸。



とても、愛しいと思った。




やっぱり、先生は先生なんだって、安心したよ。