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「2年間…、あっという間だったね。」
体育館に並べられた生徒達の中、後ろに立つその人物に遠慮なく話しかけられる。
「うん。」
適当であれ答えてあげる優しい僕。
「離れたくないね。」
「いや……、別に?」
「ぇえ!?」
「そんなびっくりしなくても。っていうか声大きすぎだから。」
「やだよぉ〜…。俺は離れたくないよぉ〜…。」
後ろから抱き着いてこんなことを言ってくるのは
「奏太、ほんとうるさい。終業式中なんだからちょっと黙ってなよ。」
「ひっ、ひどい……。泣きそう…。」
あぁ…………。
「ごめん、ごめん。」
ほんと面倒臭い…………。
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