僕の彼女は苺味




だからって、そう思ってることを口に出すようなことはしない。



「そっか。僕の方こそごめんね、いきなり変なこと言っちゃって………。」



僕が少し寂しそうな顔をすると



「いえ…っ!嬉しかったです。ありがとうございますっ。」



すかさずフォローを入れてくる。



「また今度、来てくれるんだよね?」



「…へ?」



「さっき言ってたよね?『今度』って。」



「え!?いや、あれは……。」



分かりやすく動揺し過ぎ。



"今度"なんて言葉がその場しのぎの社交事例だってことくらい本当は分かってるって。



僕がその例だし。



"今度"なんて言っておきながらそんなものが存在したことは一度もない。



「違うの?」



「えっと………」



簡単すぎて笑える。



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