大嫌いだって愛しい




外には、いつもよりざわつく爽龍の奴ら




無理はない。



きっとみんな

“多田 晃”


について話しているのだろうから、




「ひかるさんお帰りですか?」



一番手前の方にいた奴が



私が階段の上から溜まり場をのぞいているのに
気が付いたのか

話しをふってくる。




「いや、ちょっと外行くだけ」




私はゆっくり歩くと

夜になって閉められた
大きなシャッターの横にある



鉄製のドアから外へ出た。