「あっ!!稀崎先輩逹だよ。」 一人の女の子が声を上げると 下駄箱にいた生徒のほとんどがそちらへと視線を向ける。 そう好奇な視線を受けるのは爽龍といわれる族でありこの学校のトップである人逹 皆が先頭にいる稀崎先輩に視線を向けている時 私はきっといるはずの彼を探す。 「陸斗ばかじゃーん!!」 「ひかるさんに言われたくないです、」 後ろの方で聞こえる楽しそうな声、 普段私逹には見せないような顔で 優しく何かを見守るように笑う彼