「ひかる、大丈夫だ。そんな泣きそうな顔すんな」




目を細めて笑う優は
皆の方に向き直ると口を開いた。





「俺も晃も敵とか総長とか関係なく、ただひかるが好きだった。一人の男としてこいつが好きだった。」




凛とした表情をする優に胸がいっぱいになる



「お前らに迷惑かけたり、戸惑わせたのは申し訳ないと思ってる。わるかった…」




いきなり頭を下げた優に爽龍のメンバーは驚く

もちろん私も





そもそもは私が悪いのに



「優やめて、私が悪いの。爽龍の面子なのに…みんなを裏切った」




ギュッと拳を握る



「おいひかる、お前今の優の言葉聞いてなかったのかよ?」



悔やむように下唇を噛み締めた私に尚也がいつものように不機嫌そうな声を出す