大嫌いだって愛しい




「みつ、帰んぞ。」



いまだシラケた倉庫内は多田の声だけがこだまして



それにワンテンポ遅れて武藤が多田に駆け寄った。






「じゃあ、じゃましたな」




そう、何事もなかったかのように帰ろうとする多田は


優に最後 何かを耳打ちして、




倉庫を後にした。