大嫌いだって愛しい




「落ち着いたか?」




泣いていた私を

溜まり場の裏まで手を引いてくれた尚也が私にりんごジュースを渡す。




「――…うん」




枯れ果てたのか

脱力したのかわからない私の涙はすでにカラカラになっている




尚也は何も聞かない



なにも聞かないでただ私の手を握っていた




「ねぇ尚也、私どうしたら吹っ切れるのかなぁ…」




そんな事 聞かれた尚也は困るって分かってる



でも誰かに何か言ってもらわないと



確認しないと

私の心が狂いそうで、とてもたえられない