大嫌いだって愛しい




「そっか、よかった。」


私は軽く微笑むと



「私はさくらが楽しいなら嬉しいの、さくらが悲しいなら辛いの…
だからあの時、さくらに家を任せた。さくらに頑張って欲しかったから。さくらの夢を叶えて欲しかったから」




顔を上げたさくらの頬には

まだ涙が付いていて




「でも…ひか姉」



まだ何か言いたげなさくらだけど


私はそれを遮って再び話し出した。




「私には今 大切なものがあるの…。すっごくすっごく大切な人達もいる。さくらの気持ちは嬉しいけど家には戻れない。ごめんね…ー」



ごめんねさくら



私はあなたも大切だよ




でもやっぱり

あの時私を救ってくれた爽龍を



私はもっともっと大切にしたいんだ。