大嫌いだって愛しい




私はさくらの腕を引いたまま



あまり人がこなそうな
喫茶店に入る。





「さくら…何しに来たの」




前では困ったような顔をしたさくら




「ひか姉に会いたくて、」




しぼり出たさくらの声はとてもちっちゃくて




「もぉあんたと私は家族でも何でもないんだから。」




揺らぎそうな心をぐっと押さえ込んだ。




そんな泣きそうな声を出さないで




不安そうな顔をしないで

私はあんたを傷つけたくないの…