歩いていると、急に希望が止まった。 そこには、他の木より少し小さい木があった。 「この木はね、俺と母さんが植えた木なんだ。」 『だから、他の木より少し小さかったんだね。』 「あの頃はさ、幸せだったなぁ。」 そう言って、希望は私に背を向けた。 肩が震えてる。 泣いてる。 メールで、たくさん笑おうって言ってたのにまだ笑ってないよ。