でも―――それは、爽の声でかき消された。


「…それは出来ないな、俺と組んでもらう」


「なっ…」
「あれ??何、そんな話になってんの!?」


悠李とか色々寄ってくる。
……私、そんな話知りませんけど。


「折角のお誘いだけど、断る」
「まぁその反応は想定内かな?」


爽は私に近づいて、軽く耳打ちした。


『ちょっとお話したいことが』
『嫌だって言ったら??』
『それは…もう無理や』

―――チッ…


「悠李たち、ちょっと応接室借りる」
「え、ちょ…どういう」
「まぁ俺たちの秘密のお話か?」


なんて、爽はいちいち話を大きくするようなことを言う。