リオンは無事だろうか…
神の瞳を奪われた彼を心配し頭上を見上げると弾丸が2人を襲う。
瞬時に反応し身を翻し避けるコウガは剣を握り、レオンは地を蹴り敵に飛びかかる。
「ギル、右斜め上から打撃。ウィズ、左から剣戟」
シエンがそう呟くと、護衛2人は反応する。
ギルと呼ばれた男は右斜め上に銃を構え、ウィズと呼ばれた男は左からの攻撃を剣で弾いた。
「なっ……!」
壁を蹴り二階で銃を手にする男に攻撃を仕掛けるレオンだが、拳を引いた所で額に銃口が向けられる。
回避に回るがすぐさま引き金が引かれ、空中で身動きの取れないレオンに命中。
撃たれた彼は宙を舞い、二階から下へ落ちていった。
「レオン!」
一階に降りてきた男に素早く近づき剣を振るうコウガだが、男はシエンの声を頼りにそれを防ぐ。
攻撃を弾かれ一旦後ろに跳んだコウガは銃声に振り返るが、男が斬りかかってくる。
「くっ……」
「ギル、ウィズの前方1mに射撃」
剣を弾き難なく交わし距離を縮めようと床を蹴る。
が、数歩足を進めた後コウガは反射的に足を止めた。
直後、彼の足元に突き刺さる銃弾。
あのまま男に斬りかかっていれば、この銃弾がコウガに命中していた。
ゴクリと生唾を呑むと再び鳴り響く銃声。
コウガは振り返りながらその銃声を剣で弾く。
「痛ってぇなぁ……」
倒れていたレオンは肩を押さえ起き上がる。
咄嗟に身を捻り銃弾の軌道から逸れたが、完全には避けきれず肩を負傷したようだ。
「大丈夫か?」
「あぁ。それにしても、面倒な力だな」
「神の瞳を使って攻撃の先を視るとは、厄介な事になった」
レオンに近づいたコウガは傷の具合を確かめる彼に手を伸ばす。
その手を借り立ち上がると敵に目を向けたまま2人は話し、鳴り響いた銃声と共に2人は離れる。
「視える……過去も…未来も……全てが……全てが視える……」
神の瞳を手にした彼女。
何よりも一番欲しかったものが手に入り、人が変わったように歓喜の声をあげていた。

