敵が消えたのを確認すると家屋から出るジーク。
顔を伏せ肩で息をするクレアへと刀を向ける。
血のように赤い瞳に目を細め警戒していたが、ふらりと彼女の体が揺れたのを確認すると刀を手放した。
倒れ行く彼女を支えるが、まだ意識のある彼女はジークの胸を押し突き放す。
「あんな戦い方だと死にますよ、貴女」
「…五月蝿い……
確かに彼女は戦いに慣れているのか切り替えが早い。
攻撃が交わされれば直ぐさま次の攻撃へと行動に出る。
分が悪いと分かれば瞬時の判断で間合いを取る。
しかし、彼女の攻撃は力任せで無茶苦茶な所が多々ある。
狂いたくないと言いながら、最終的には血に狂う。
無理ばかりする彼女を心配して言うのだが、彼女は蚊の鳴くような声で反発する。
一度ジークを鋭く睨むと血だらけの彼女はふらりとおぼつかない足取りで塔に向かって歩いて行く。
困った方だと溜め息を吐きながら、ジークは嫌がる彼女の腕を取り肩を貸すのだった。

