鎌を振り回し力任せに村人たちを戦闘不能にしていくクレア。
息を荒げバランスを崩した彼女に猛スピードで何者かが迫って来ていた。
気を緩めていた彼女は状態を立て直す事ができず、鎌を振った勢いを生かし身を回転させ再び鎌を振る。
その攻撃に瞬時に反応し身を反らすのはアンドロイドの少女アリュー。
彼女は攻撃を交わすと素早く攻撃へと切り換える。
繰り出された回し蹴りを鎌の柄で受け弾くと少女の腹を蹴り突き飛ばす。
バランスを崩し倒れた少女だが、直ぐ様立ち上がり転がる武器を手に取るとクレア目掛けて投げつけた。
的確にクレアの急所に飛んでくる刃。
それを鎌で弾くと力強く地を蹴りアリューとの距離を縮める。
鎌を振り下ろし身を回転させながら横に振る。
何度交わされようが鎌を振り続けるクレアは相手に休む暇さえ与えない。
腕、脚、胴、様々な場所に傷を負わせるが、アリューは顔色1つ変える事なく攻撃を交わし続け、反撃の時を伺う。
攻撃を交わし続け後退するアリューだが、彼女は転がる木材に足を躓かせバランスを崩してしまった。
倒れ行く彼女を目にしたクレアはチャンスだと、鎌を高々と掲げ目一杯の力を込めて振り下ろす。
その攻撃は地に倒れたアリューの身を確実に切り裂く、筈だった。
「ぐっ……!」
声をあげたのは銀髪の女性。
高々と掲げた鎌は彼女の手から滑り落ち、崩れるように膝を折る。
「…ゲホッ……」
鎌転がる金属音が響く中、両手を付いた彼女は血を吐いた。
バランスを崩しながらも鎌が振り下ろされる前に背後に手を伸ばし、地につけると身を捻りクレアの脚を蹴ったアリュー。
そして長剣を手に取るとクレアの腹に突き刺した。
脚に走った激痛。
腹部を裂く鋭い痛み。
溢れ出る冷や汗。
乱れる呼吸。
腹に刺さる長剣を無理やり引き抜き投げ捨てる。
ボタボタと大量の血が腹から地に零れ、青白い顔をする彼女は荒い息を吐く。
そんな彼女の前に立つアリューは斧を手に、クレアの首目掛けて振り下ろした。

