ねぇ、みどりちゃん?
今はおばあちゃんと一緒にいる?
手を繋いでる?
抱っこしてもらってる?
笑っていてくれてると……いいな。
でも、おじいちゃんはまだ連れて行かないでね。
もう少し、こっちにいさせてね。
おばあちゃんの分まで、大切にしてあげたいの。
ね……みどりちゃん。
私の問いかけに答えるように、風がビュゥ〜と吹いた。
空に向かって髪が舞い上がる。
涙も悲しみも、すべて空に持っていってくれるかのように……。
みどりちゃん、おばあちゃん……バイバイ。
……またね。
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