碧の時間(とき)







そして……






――パタン…。






と、棺の窓を閉めた時だった。






私の頭の中に、生きていた頃のおばあちゃんが鮮明に蘇ってきた。






笑った顔…困った顔……。






決して、怒ることのなかったおばあちゃん。






もう……会えない。






夜、怖くても、もうトイレにも一緒に行ってくれない。






もう、お風呂に入って、体を洗ってくれない。






おばあちゃんの作った煮物も、もう、食べられないんだ。






もう……二度と。