また少し寂しくなった。 救われては足元が脆くなる。 いつからこんなに 俺は弱くなったんだろう。 きっと元から 俺は弱かったんだろう。 そんな俺を騒がせるほど 雪が強さを分けてくれた。 それだけの事。 俺は弱い人間だ。 だけどもう逃げない。 強く生きるんだ。 一人だけでも。 雪がいなくても。 何のためになら 強く生きられるだろうか。 考える時間は 余るほどたっぷりあった。 どうせ退院はまだ先なんだ。 ゆっくり考えればいい。 楓の残した痣を背負いながら。