赤の世界

 
雪には抗えない。

雪のために生きたくても。
雪のために死にたくても。

雪のところへ行きたくても。




どんなに抵抗したって
雪の手が俺を包み込む。

抵抗なんて無意味だと教えて
優しい光で温かさをくれる。


「俺は一人でも…」

「生きなきゃいけないんだね…」



両親や景や楓が
涙をこぼしながら頷いた。




雪も今頷いているの?
俺の中のどこかで…。