白石視点―

今日も謙也と一緒に部活に行こうと教室を出て歩いとった。

階段を降りていると何や変なモンが窓の鍵にかかっとった。

「何やろ、あれ。」

そう言って立ち止まった白石を見て

「どないしたん?白i「なんでやねん!」

謙也の声を遮って白石は何かに向かって大きくツッコんだ。

謙也の言葉なんて気にせず、ツッコんでしまったのには訳がある。

この誰のか知らへんストラップのせいや。

ただ何かかかっとるだけだと思たんやけど、よう見てみれば

《大阪 なんでやねん!》

って書いてあるストラップやった。

そら、こっちの台詞や!

そしたら、謙也がこっちに来た。

謙也やったらどんな反応するんやろ?と思ってそいつを見せてやった。



「って!!なんでやねん(゜∀゜;ノ)ノ!!!!!!!」

キーン(>_<)

「うるさいんじゃ、ボケ!」
「いでっ!?」

謙也が大声でツッコむから耳が痛いわ。

けど、白石は何か思い付いたようで、何故かニヤニヤし始めた。

「白石~?」

不思議そうに涙目で見とる謙也を横目に、計画を頭の中で組み立てる。

「謙也、これ部室のドアにかけてみへん?」

すると謙也は目をぱちくりさせて、少し考えるそぶりを見せた後、

「おもしろそうやん。」

と言って再び部室へ向かった。