秘密のニオイは禁断の恋

「せ、先生…」


誰かが小さな声で俺を呼ぶ


「ん…理恵…」


無意識に元カノの名前を呼んでいた


「先生…」


肩を叩かれてハッとする


「ん?どした?」


「先生…放送で呼ばれてます」


その声は…竹下だ


「あ〜俺…寝てた?」


俺は竹下に肩を借りていたのか?


急いで頭を離す


「あっ、先生、至急職員室にって放送してましたけど」


「だよな〜って行くの無理だし…若林も竹下のこと、探してるだろうな」