秘密のニオイは禁断の恋

理事長の話も終わり、肩を落として理事長室から出た俺と竹下


「竹下〜屋上行くか」


「屋上?」


「外の空気、吸いたくなった」


このまま竹下を帰してしまうと、お金の為に、また自分を傷つけるんじゃないかという思ったからだ


放課後で誰もいない屋上


冷たい風が吹いて顔に当たり、理事長への怒りも少しずつ冷めていきそうだ


「寒いな〜」


「はい」


俺はフェンスの方へ向かって歩いた


竹下もその後をついてくる


ガシッ


俺はフェンスを掴んだ