秘密のニオイは禁断の恋

俺は多少焦りながら、ダッシュボードの中に入れたハズのモノを探した


「あった!コッチだ!」


渡そうと竹下を見る


目に涙をいっぱい浮かべて、今にも溢れ落ちそうだった


「竹下?」


「…ック……」


「え?どうした?」


俺は竹下の頭を軽く撫でた


「…誰に渡すの?…アメ…」


「あ、コレは…その…」


「生徒?それとも…元カノ?」


キュッ…


俺は竹下を抱きしめた


「アレは…去年、お前にあげようと用意していたんだ…お前だけに…」


「私だけ…に?」