わざと丁寧な口調にしてみると素直になる竹下


竹下の手と俺の手が繋がれた


やっぱり小せぇな〜


ギュッと力を入れる


俺は海辺を歩きながら呟いた


「俺さ…まだ信じられねぇんだけど…」


「な、何が?」


「竹下と…その…こうやっていることが…」


「わ、私もです」


「ハハ…でも、嘘じゃねぇんだよな〜」


チリンチリン…


海岸の上を走る自転車の音に竹下がビクッとする


俺は繋いだ手を放して竹下の頭に手を置き、自分の胸まで引き寄せた