イジワルなカテキョ ~その距離なくしてもいい?~


保健室の先生に事情を話し
とりあえずベッドの上に寝かせた。

小悪魔ちゃんは急いで教室に戻って陽菜子の荷物を持ってくると


「じゃ、葵さんは外で待っててください」


と背中を押してオレを追い出した。

いや、オレその子の生まれたまんまの姿、知ってるんですけど。

とは先生の手前言えず。


しぶしぶ廊下で待つことにした。


「じゃ、後のことは任せて、陽菜子よろしく」


しっかりジャージに着替えさせ終えた小悪魔ちゃんと先生に呼ばれ
オレは陽菜子をおんぶする。

熱い体温がオレの背中に被さって
彼女の荒い息が耳をくすぐる。

ある意味これは拷問で

理性の尾が切れやしないかドキドキするけどね。


一歩踏み出して立ち止まり、オレは振り返ると


「ありがとう」


と小悪魔ちゃんににっこり笑顔を向けた。


「……いいえ」


恥ずかしそうに俯く彼女を見るとついつい笑ってしまうオレ。


「じゃ、またね」


背中を向けて手を上げて、オレは学校を後にした。