オレの不審顔に気付いた大輔がニッコリと笑い
「にーちゃんもちなっちゃんもいなくなったら
松永君の雄姿、誰が報告するの?」
もっともです、大輔君。
まったく、最近のお子様たちは大人顔負けってかんじだわ。
「じゃ、よろしく~」
オレは大輔彼女ちゃんと並んで歩き、保健室へ向かう。
オレの腕の中、陽菜子の息は荒く苦しそうで
ちょっとだけ罪悪感みたいなものが生まれる。
ワガママなオレ。
ワガママな男。
こいつが考えているよりもオレはオトナなんかじゃなくて
本当はすごいガキ。
それを思い知らされるけど
やっぱりいいところを見せておきたいから、この気持ちはきっとずっと胸にしまったまま出せないんだろうなぁ。
『葵ってガキ』
とか引かれたら、まぢ凹むもんなぁ。
「まーた一人でいやらしい想像してるのかしら?」
隣の小悪魔ちゃんがぼそりと呟いた。
男からいやらしさとったら何が残るんだよ。
って、そんな想像してないけど……そういう目で見ないでもらえるかしらねぇ。



