体育館を出たところにいらっしゃったのは言うまでもなく大輔カップル。
「おまえは身内だからいいとして。
千波さんのほうは抜け出してきちゃっていいんでしょうか?」
オレの言葉に大輔彼女は首を傾げて見せた。
「あなたみたいな野獣、一人で野に放つほうが危険じゃない?」
『私は陽菜子の危険抑制装置よ』
あー、見透かされてるっぽいわ。
ふわっふわのお姫様衣装、脱がせて着替えさせてるうちにムラムラしちゃって
やーらしいことするかもだしねぇ。
だって今オレものすっごく燃えてるし?
冷静になれよ、オレ。
つーか、冷静になれないだろ、こんなに嬉しいことの後じゃねぇ。
「じゃ、お願いします」
笑いが引きつっちゃうよ、まったく。
この年でこんなんだろ?
10年後、どんな悪女になってるんだろうな。
想像するだけで怖いな。
「じゃ、オレ、体育館戻るね、ちなっちゃん」
「悪いわね」
「いいよ~。
最後まで見守るのも義務だもん」
なんの話だよ、それ。



