「話すり替わってるんだけど。
にーちゃんはなんでヒナ好きになったの?」
なんで、んなこと知りたいんだ、コイツ。
オレが陽菜子を好きになったねぇ。
「考えたことねーな、んなこと」
「は?」
大輔が目ん玉飛び出るんじゃないかってくらい、驚いた顔をオレに向けた。
「だから……考えたことないの、そういうの」
これ事実だから。
っていうか、気がついたら好きだったからな。
不本意ながら、勉強教えていてその可愛さに野獣になりそうになってことが何度あったか。
そのたびにオレ、必死で自分を押し殺していたわけよ。
嫌われたくなかったし?
優しいお兄さんのままでいたかったし?
可愛かった。
とにかく可愛くて、抱きしめたくなった。
ロリコンじゃない。
そういうのじゃない。
アイツだけ。
特別。
うたたねしていたときのあの顔というか。
長いまつ毛がまたねー、かなりオレのハートを鷲掴みにしたっていうのかねぇ。
いや、オレも相当長い方だけど。
アイツみたいにクルッてかんじ?
人形みたいだなって思ったんだよねー。



