一日中、楽しそうに校内巡りしていた彼女たち。

いや、同じ年っていいねぇと。

単純に羨ましく思った器の小さいオレ、ここにあり。

年の差ってのをこういうときに痛いくらい感じるんだけどね。

見ていてほほえましかったのは事実。

なにを考えているのかぐらい、何年も見てきたオレには手に取るように分かっているけれど、それだからって簡単に声を掛けてやるほど、出来た大人の男じゃない。

好きな子だから。
可愛い子だから。

一生懸命になってくれる姿を見てみたいという。

イジワルしたくて仕方ない症候群?

由莉香に言ったらS男とののしられそうだな。

とにかく、一生懸命な彼女の顔がたまらなく愛しくって。

可愛くって。

抱きしめたい衝動抑えるのが大変なんだけど。

隣の男がまーた、気がつかないというか。

オレからしたら足りなさ過ぎて、どつきたくなる。


「煙草も吸えねーし。

今日はこれで退散すっかねぇ」


さて、いつまでこんな某懐かしアニメの某おねえたまのようなことをしつづけにゃならんかなー。


はやくチャンス来てくれないと、オレ、我慢できないかもしれないな。