それからはもう廃人のようやった。
生きてんのに、死んどるみたいやった。
『ちょうど中3の夏で引退やったし、お前はまだ若いねんからまだ道はいっぱいある。』
『サッカーは趣味で続けたらええやんか』
『これから夏休みやし、ゆっくり考え?』
周りのみんなは俺に慰めの言葉をようけ掛けた。
でもそんなんは、全部右から左へ流れてくだけやった。
俺からサッカー取ったら何が残る?
サッカーできひん俺なんて、他に何ができる?
なんで俺なん?
なんで俺が怪我せなあかん?
前向きな考えなんて、ひとつもできんかった。
俺の頭ん中にあんのは、いつやってサッカーだけやったんや。
