「優也、落ち着いて聞けや…」
顔をそらしたおかんの変わりに口を開いたんは、いっつもにこにこ笑ってるくせに、苦しそうに顔を歪めた親父やった。
「お前の右足な、ヒビ入ってもーてん。」
「なん、や…」
俺は少し拍子抜けした。
ギブスを巻かれたその足からは、それは容易に予想できたからや。
でもそんな甘い考えは、一瞬で打ち砕かれた。
「それだけやない…そん時に一緒にひざも痛めてしもて、靭帯も、伸びてもーてる、って…」
「は…?」
急に、目の前が真っ暗になった気がした。
親父の言うてる意味が、俺には全く理解できひんだ。
