99通目のラブレター


「優也、落ち着いて聞けや…」


顔をそらしたおかんの変わりに口を開いたんは、いっつもにこにこ笑ってるくせに、苦しそうに顔を歪めた親父やった。



「お前の右足な、ヒビ入ってもーてん。」

「なん、や…」


俺は少し拍子抜けした。

ギブスを巻かれたその足からは、それは容易に予想できたからや。



でもそんな甘い考えは、一瞬で打ち砕かれた。



「それだけやない…そん時に一緒にひざも痛めてしもて、靭帯も、伸びてもーてる、って…」


「は…?」



急に、目の前が真っ暗になった気がした。

親父の言うてる意味が、俺には全く理解できひんだ。