季節は秋に移っても、俺たちは文通を続けてた。 春奈ちゃんの毎回違う封筒とか、 東京と大阪の違いの話とか、 お互いの学校の話とか、 くだらん話とか、 しょーもないことも、 小さいことも、 全部が俺にとっての楽しみやった。 こんな気持ちは初めてやった。 こん時の俺は、浮かれて周りがなんも見えてへんだ。 目の前にあるもんから、逃げてるなんて自覚も、 もちろんなかった。 大事なもんも、俺には見えてへんだ。 カレンダーは11月 季節は秋から冬に変わろうとしとった。