99通目のラブレター



俺はペンを片手に迷ってた。

正直、手紙らしい手紙なんか書いた覚えなんかあらへんくって、真っ白なはがきとにらめっこすること30分。

書いたらええ内容なんか一向に思い浮かばんくて、頭をくしゃっと掴んだ。


「手紙…わっからん…」


そんなことを呟きながら、部屋ん中を見渡すと、手紙の書き方っちゅー本が本棚に並んどった。

なんやこれ、おかんこんなん買っとったんか。

そう思いながらも、今の俺にはありがたく感じて、その本を早速手に取った。


ぱらぱらとページを捲って中を見てみると、一般向けな手紙っちゅーより、形式ばったお礼文とか特別な手紙を書く時向けの内容やった。

そんな中でも、俺は基本的なもんをなんとか読み取って、もう一度ペンを握った。