―9月―
暑い夏が終え、秋に走りだしたその頃…。
「姫ちゃん!!」
「んん?何、亜実ちゃん?」
私の数少ない友達。
気が強いせいか、なかなか友達に話し掛けられない性格。
そんな私に「友達になろ?」と声をかけてきた新海亜美。
そんな亜美ちゃんが、今私に重大発表を…
「姫ちゃん、生徒会当選、おめでとう♪」
「ありが…んっ!?」
せ、せ、生徒会ッ―――?
「え、ちょ、亜美ちゃん?それ、本当なのぉ?」
お願い…嘘だと言って!!
「本当だょ☆だって、掲示板に姫ちゃんの名前書いてあったし♪」
があぁん…。
私、無理です、生徒会。
気が強いのは確かだけど、さすがに無理!!
私が、そんな感じで落ち込んでいる時、
ピーンポーンパーンポーン♪
『みなさん、こんにちは♪生徒会長の羽山聖だよぉ♪これから、新生徒会の会議、始めまぁす!!至急、集まってねぇ』
放送が終わった時はすでに…、周りは大騒ぎ。
「羽山先輩だって〜♪格好良い!!!!」
と、騒ぐ人が大勢。
私はまだ、ショックから立ち直れず、ぼぉぜん。
「姫ちゃん。いってらっしゃい♪」
ははは…(笑)
もぉ、逃げられないし。
「行ってくる…ねぇ」
ん〜!!!!
私はどおなっちゃうの?