「もぉ…なんで!」


30分前―
波乱万丈の朝からやっと抜け出せると思ったのに…。
ピンポンパンポン♪
「みんな、おはよう♪今日も良い1日を過ごしてね☆あ、生徒会役員は、生徒会室へダッシュだよぉ!よろしく☆」
…羽山先輩…、朝からウザイ。


で、今に至る。
「仕事は簡単。春の文化祭の用意しまぁす♪各、学年ごとねぇ。ちなみに!今日は授業受けられないから☆じゃ、頑張ろう!!」

と、言うこと。
それで、ただいま、生徒会室の隣の空き教室でアイツと2人きり…。
「大城さん、これもよろしく…。」
!?
今日は地味男スタイルなんだ…とか思いながら仕事中。
てか…
「赤枝…。」
「ん?なんですか、大城さん。」
「私…パソコンなんか触った事ないぞ?」
「え…?」
そう。
触った事もないです。
てか、初めて見ました。
「チッ…」
チッ…?
今、舌打ちしなかった?
「あ、赤…」
「大城さん?」
「え?」
なんで、地味男じゃなくなってる…し。
歩み寄ってくるし…。
「赤枝…っんッ」
顎を指で救い上げキスをされた。
「んっ…あ、っ…赤枝っちょっ…」
「クスッ。そんなに良かったか?キス。」
「よ、よくなんか!」
からかわれてる…私(笑)
「そんな顔されると、またするけど?」
…やっぱり、ヤツのキャラ変にはついていけない…。
「何?シカトするとは、良い度胸だね。」
「あ、当たり前でしょ!?私を誰だと思ってるの?」
「あのさぁ、その強気な感じが、俺を楽しませてるの分かる(笑)?」
完全に噛み合いません、私達。