~裕樹~side


「ねぇっ!!裕樹~っ!メアド教えてよ~っ」

あぁ~

朝っぱらからうっせぇ。


「無理!!」

ニコッと笑顔。

こんな俺の嘘の笑顔にも顔を赤くするクラスメイト。


……ただのバカだ。


邪魔者が去ったら、俺は必ずアイツのことを考える。


ほっそい手足に華奢な体。
大きくてくりっとした瞳。
棒がかかるくらい長いまつ毛。

サラサラの黒いキレイな髪の毛。

可愛い鼻と唇。


アイツ……千晃の全てを俺が独り占めしたい。